最高税率は55%!? 実は日本の相続税率って世界で一番高いんです!

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秋山 清成

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    日本の相続税の最高税率は、ナント55%!

    相続税は高い高いと聞いていたけれど、まさかそこまでとは・・・。

    そう思われている方も決して少なくはないと思います。

     

    今回の記事では、そんな相続税の税率について

    ・日本の相続税の税率は、世界的にみてどれくらい高いのか?

    ・最高税率が55%ということは、高額な遺産を相続したら半分以上を税金として納税しなくてはいけないのか?

     

    などの、相続税についての基本的な知識を解説していきたいと思います。

    日本の相続税額は世界的に見ても高い


    先生、昨日相続税の税率についてネットで調べていたんですが、

    日本の相続税の最高税率って55%ってありましたよ!

    高くないですか!!

     

    そうなんです灯さん

    実際に日本の相続税額って世界的に見ても高額なんですよ。

    ちょっと下の図を見て貰えますか?

     

    上の図は世界の主要国の最高相続税率を並べたモノなんですけど・・・。

    日本の相続税率って、アメリカやイギリス・ドイツなどの欧米圏の国よりも高くて、実は世界1位の税率なんですよね。

     

    世界1位・・・。

    スウェーデンやデンマークみたいな北欧圏の方が高いんじゃないんですか!?

    北欧ってとにかく税金が高いイメージですし!

     

    確かに北欧は一般的に社会福祉が完備されている代わりに、消費税なんかの税金は高いですよね。

    でもね、それは相続税に関しては当てはまらないんですよ!

    全部ではないけれど、これが北欧圏の一般的な最高相続税率です。

     

    え・・・10%、0%!!

    北欧の相続税って何でこんなに低いんですか?

     

    北欧圏は相続税がメチャクチャ安い

    それは2重課税を少なくするためなんですよ。

    北欧圏の人達は、相続が発生するまでの人生の中で既に高額の税金を払って来てる、

    これで高い相続税まで払わないといけないとなると、資産が民間に残らなくなってしまいますよね。

    さらにそれに付随して民間の購買力も低下するという問題も発生してしまう。

    これを避けるために北欧・欧州では、相続税の率が低くなってるんですよ。

     

    へ~、知らなかった。

    でもやっぱり日本の相続税がダントツに高いことは何も変わらないんですね。

     

    世界との比較で見ればそうなりますよね・・・。

    でもむしろ今の相続税率は、日本の相続税の歴史の中ではカナリ低い税率なんですよ!

     

    日本の歴史における相続税の最高税率は1950年の90%!

    えっっ! 55%でも低いの!?

    以前は何%だったんですか?

     

    日本の相続税ってGHQの下で出された「シャウプ勧告」によって抜本的に見直されたんですよね。

    当時の財閥など一部の富裕層にお金を集中させないため、最高税率は1950年に90%に引き上げられたんです。

    その後、最高税率は75%→70%と段階的に引き下げられ、2003年の税制改正では50%になり、2015年1月の改正で55%に引き上げられて現在に至るという感じです。

    決定相続分に応ずる
    取得金額
    税率控除額
    1,000万円以下10%
    3,000万円以下15%50万円
    5,000万円以下20%200万円
    1億円以下30%700万円
    2億円以下40%1,700万円
    3億円以下45%2,700万円
    6億円以下50%4,200万円
    6億円超55%7,200万円

    【出典】国税庁:平成27年以降の相続税速算表

     

    相続税はこれからドンドン増税される?

    今までの話をまとめると、

    現在の日本の相続税率は世界的に見ても高額な部類に入るけれど、日本の歴史的に見れば大分低い税率になっているんですよね。

     

    最高税率が55%でも低いのか~。

    相続税の税率って、これから景気が回復して行ったら更に高くなっていったりするんですかね?

    私がおばあちゃんになった時とかに75%とかになってたら嫌だな~!

     

    う~ん、どうなんでしょうね?

    これから景気の回復や社会保険料の増加に伴って、更に60%・65%って増税されるかもしれないという意見も聞くけど・・・、

    一概に景気の回復や社会保険料の負担増によって、相続税が増税されるとは限らないと思いますね。

     

    このグラフは財務省が出している国税・地方税の税収内訳なんだけど、左下の相続税・贈与税の部分を見て貰えますか?


    【出典】財務省:国税・地方税の税目・内訳

    上のグラフを見て貰ったら気付くと思いますが、相続税・資産税って国内の税収の内の

    たった2%程度なんですよ!

    だから現在の最高税率の55%を60%にした所で、国の税収には殆どなんの影響もないんですよね。

     

    だから単純に景気が良くなったから富裕層から相続税をタンマリ取ってやろう! とか、

    社会保険料の予算が国の財源を圧迫しているから、資産家から相続税を徴収するぞ!! 

    みたいな単純なロジックでの増税は無いと思います。

     

    もっといろいろな税金の要素が複雑に絡んで来ると思うから、相続税の今後の税率の変化を正確に予見するのは難しいかな~。

     

    そうか~、税金って難しい。

     

    相続税の納税額ってどうやって計算するの?

    先生、ちょっといいですか!

    この表をみて思ったんですけど・・・。

    決定相続分に応ずる
    取得金額
    税率控除額
    1,000万円以下10%
    3,000万円以下15%50万円
    5,000万円以下20%200万円
    1億円以下30%700万円
    2億円以下40%1,700万円
    3億円以下45%2,700万円
    6億円以下50%4,200万円
    6億円超55%7,200万円

    【出典】国税庁:平成27年以降の相続税速算表

    最高税率が55%ということは、6億円以上の遺産を相続したら半分以上を税金として納税しなくちゃいけないんですか!?

    1億円を相続しても2,300万円(1億×30%-700万円)も納税しろと・・・!

     

    いえいえ、灯さん安心して下さい!

    そこは皆さん勘違いされやすい所なんですが、何もその表のとおりに、

    〝6億円以上を相続したら3億円以上を相続税として納めなければならない〟

    なんてことはないんですよ。

     

    では次回の記事では、

    相続税の納税額ってどうやって計算するの? 基本的な計算方法を解説

    について分かりやすくお話をして行きましょうか!

     

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