相続税って、なぜ払わないといけないの?課税される2つの理由

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秋山 清成

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    これまで相続税とは一般的に、豪邸に住んでいる資産家や富裕層の人達だけに課せられる税金という認識がありました。

    ですが平成27年1月から実施された税改正によって、相続税の基礎控除額が大きく減額されてしまった為に、平成27年以降は過去に比べて相続税を負担する方の割合が2倍近く増える結果となりました。

    これにより、いままでは「自分達には相続税なんて無関係だ!」と高を括っていた方達も、相続税について真剣に考える必要が出てきてしまったのです。

     

    今回はそんな相続税についての根幹的なおはなし、

    ・相続税って何のために納税するの?

    ・相続税が課税される人と非課税となる人の違いって何なの?

    について解説していきたいと思います。

    相続税ってなんで払わなくちゃいけないの?

    先生・・・。

     

    父親が亡くなってから、相続税について自分なりにちょっと調べてみたんですけど、なんで相続税ってこんなに高いんですか?

    親が頑張って築いてくれた財産を税金として毟り取られるなんて、
    納得いきませんよ!!

     

    一成さん・・・。

    一成さんの気持ち、凄くよく分かります。

    自分の親が必死に積み上げてくれた財産を、国が有無を言わさず持って行ってしまうのですから、納得いかないという気持ちは当然です。

     

    でもね、一成さん!

    悲しいかな、相続税を支払うという基準を満たしてしまっている人は、絶対に相続税を納めることからは逃げられない。

    なので相続税というモノを得体の知れないものと目を逸らすよりも、これから相続税についての情報を積極的に取り入れた上で、賢く納税を行っていきませんか!

     

    確かに・・・。

    泣こうが喚こうが最終的に相続税は払わなくちゃいけないんですもんね・・・。

     

    わかりました、先生! 

    相続税について後悔のない納税を行えるように、これから色々と教えて下さい!

     

    その意気です! 一成さん!

    では今日はそんな相続税の納税者になり得る一成さんが、少しでも相続税というモノに納得が出来るように、

    相続税の根幹的な部分である国が相続税を徴収する理由からお話をしていきましょうか。

     

     

    相続税を納めなければならない理由は、ズバリこの2つ

    さて、一成さん。

    冒頭の文章でも軽く触れていますが、日本における相続税の納税者割合は、

    平成27年1月から実施された税改正によって、それまでの平成26年12月までに比べ2倍近く増えています。

    相続税を支払う必要があったのは、平成26年度の時点では相続が発生した人達全体の内4.4%の方達だけだったのですが、

    翌年の平成27年度にはなんと8.0%にまで増えました。そして、平成28年度には8.1%に増えてます。

     

    相続税の申告をしなければならない人達がこの数年で以前の倍になってしまった!

    という話から、いよいよ今日の本題です!

     

    なぜ日本国民の10%に近い人間が、

    親が必死に積み上げた財産を相続税という形で国に納めなければならないのか?

    この問いについての答えはズバリ2つです!!

    この2つが主な理由となっています。

     

    ・・・・・・。

    【しょとくぜいのほかん機能??】

    【富のさいぶんぱい??】

     

    大丈夫です一成さん! 以下で詳しく説明していきますね!

     

    相続税は所得税の補完機能である

    相続税の役割の一つが〝所得税の補完〟つまりこれまでに取り損ねた所得税を徴収することにあります。

     

    たとえば、一成さんが所有している土地の価格が上がったとしますよね。

    そうするとその土地の価格上昇分の所得を一成さんは得ることになり、ご自身の財産が増えたことになります。

     

    ただ、売買したわけではないので、税金はかかりません。

    その人が持ち続けている限り、税務署は税金を徴収するチャンスがないのです!

     


    そこで、亡くなったときに、今までの分をまとめて税金としていただこうというわけです。

    これが「相続税は所得税の補完機能」と言われる由縁ですね。

    これはつまり、過去にきちんと税金を納めてこなかった(調査しきれなかった)人に対して、税務署側が相続が発生したタイミングで徴収しようという思惑の元で行われているのです。

     

     

    相続税は富の再分配である

    国に対して相続税を納めなければならないもう一つの理由として、〝富の再分配〟という考えがあります。

    分かりやすく言い換えれば、

    という考え方です。

     

    そもそも相続というのは、特別な労力を要することなく利益を得ることから〝不労所得に当たる〟と考えられています。

    例えば能力のない人、やる気のない人でも裕福な家に生まれれば、黙っているだけで大きな財産が得られますよね?

     

    確かに!!

    それって同時に貧しい家に生まれた人は、どんなに努力してもず~~っと貧しいままってことですよね!

     

    その通りです!

    このような社会では国も経済も発展しなくなりますよね。

    昔の日本の様に日本中の富の殆どを財閥だけで独占していたら、自由競争が阻害され、結果的に経済を沈滞させますから。

    だけど経済的な閉塞感が生まれるからといって、国が勝手に個人から財産を取り上げたら大問題になっちゃいます!

     

    なので上記の画像で説明したように、

    ①生まれながらに裕福な家庭で育った特定の人に富が集中し続けることを防ぎ

    ②財産が親から子へと移るときに、相続税という名目で財産の一部を徴収し

    ③徴収した財産を国民全体に還元していこう

    という考え方が必要なのです!

     

    なるほど、わかりましたよ先生。

    相続税って、税金を払う立場から見れば嫌な税金に思いがちですが、

    社会全体・日本全体から見れば、経済の循環を促してくれるとても意味のある税金なんですね。

     

     

    相続税が課税される人と非課税となる人の違いって何なの?

    先生。

    今回で相続税を払わなくてはいけない背景はキチンと理解出来ました。

     

    ただ、日本国民の10%に近い人だけが相続税を納めている・・・。

    この相続税を納める10%の人達と納めなくていい人達の違いって何なんですか?

    財産を親から相続しても相続税が課税されない条件が分かりません・・・。

     

    親から相続した財産に対し、相続税が課税されるか非課税となるか。

    このボーダーラインを決める基準は相続税における基礎控除額〟というモノで決まります。

     

    この〝基礎控除額〟についてのお話は、次回の記事

    相続税の「基礎控除額」を知ると、あなたに相続税が掛かるかどうかが分かる!

    で詳しく説明して行きたいと思います!

     

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