遺言書があるから相続争いが起きる!?正しい遺言の残し方とは

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秋山 清成

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    今、巷で流行中の〝終活(自らの人生の終わりに向けた活動)〟

    そしてその中でも〝遺言書を書いておく〟という行為は特に重要視されています。

     

    ・遺言を書いておけば

    ・遺言を残しておけば

    〝自分が死んだあとに残された家族の財産争いは回避される!〟

     

    世に出回っている終活本にはこのように、遺言=万能の法定文書のように書かれています。

     

    ・・・果たして本当にそうなんでしょうか?

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    遺言書があるから相続争いが起きる?

    遺言を行う一つの目的として、相続争いを避ける為という理由があります。

    実際に上記の目的のために生前から遺言書をしたためる方も多いでしょう。


    しかし私が税務署勤務時に関係した相続税事案において、遺言書があった相続税事案は、

    逆に相続争いが多かった〟と認識しています。

     

    その経験から私は、〝遺言書があったから相続争いが起きた〟のではないかと、そう思えてならないのです。

     

    遺言書の内容によって相続争いがおきる

    上記のように書くと、私が遺言書を書くことに対し全否定をしているように思われるかもしれません。

    ですが私は決して遺言書の作成自体を否定するつもりはありません!

    作成されるのであればキチンと〝気を付けなければいけないことが沢山あると言いたいのです。

     

    偏った内容の遺言書はトラブルしか生まない

    例えば父親が、

     

    『私の全財産を長男に相続させる』

    という内容の公正証書遺言を残して亡くなったとします。

     

    子供さんは複数いらっしゃるにも関わらず、このような偏った内容の遺言書は、私が税務署勤務時代に幾度となく目にしました。

     

    上記のように

    ・全財産を長男に相続させるとか

    ・全財産を妻(後妻)に相続させるとか

    希にですけど他人様に相続させるというものもあります。

     

    公正証書遺言は、頭がしっかりしている内に作成しますので、認知症になってから作成したものではありません。

    なのでそれはそれなりに考えがあって作成されたものだとは思いますが、このような偏った遺言書の内容で、作成した方の意思がはっきりしないものであると、

     

    財産をもらえない相続人は

    「はい、そうですか。」

    とすんなり納得できるものではありません。

     

    人間は歳を経ると、考え方も遺言書の内容も偏っていく?

    あるケースにおいては、自分の老後の面倒を真剣に見てくれたのは〝親族の内の独りだけであった〟とかもあるでしょう。

    歳をとって来ると気力も体力も弱くなります。ましてや、病気などで寝たきりなんかになれば、人の手を借りなければ生活は出来ません。

     

    過去はどうであれ、そんな時に親身になって面倒を見てくれた者には心から感謝されるようです。

    年寄りが、感謝の気持ちを形で表わすとしたら財産を上げるというのが一番の方法と言いますかそれしかないとも言えます。

     

    歳をとると、考え方も偏って来ますので遺言書も偏った内容のものになるのではないかとも思われます。

     

    しかし、財産の内容にもよりますが、あまりに偏った内容の遺言書を遺すと相続争いは避けられません。

    遺言書を遺した本人が相続争いを引き起こす様なものなのです。

     

    正しい遺言の残し方とは

    以上のことから、長年相続に携わって参りました私の考えとしましては、

    ・将来に被相続人となる父親(または母親)が遺言書を作成する場合は、

    ・遺言書を作成する前に、

    ・相続人となる子供達にキチンと言葉で言い残しておくことこそが

    最良の手段ではないかと思います。

     

    同じ内容の遺言でも、〝活字〟で見るのと〝父親などの言葉〟として聞いておくのとでは、相続人が受ける印象がかなり違う様に思うのです。

     

    生前に誰にどの財産を相続して欲しいか、具体的に伝えよう

    相続争いが起きない様に、父親の言葉として相続人に遺言を残す方法は、

    お盆や正月などで子供たちが実家に帰って来た時など、家族が一堂に会した時に、財産の内容を公表して、

    自分のどの財産を

    どういう理由で

    誰に相続して欲しい

    という気持ちを出来るだけ具体的に伝えるのです。

     

    この時に一番大事なことは、自分の子供たちだけでなく子供たちの配偶者も同席させることです。

    得てして、相続争いが生じて話が余計にこじれる原因の多くは、配偶者の口出しであったりしますからね。

     

    自分の思いを伝えた上で、形(遺言書)にして残す

    ただし、言葉だけの遺言には法的効力はありませんから、

    上記のように自分の思いを口で話た上で、子供たちの意見や反応を確かめてから遺言書を作成すれば相続争いも少なくなると思うのです。

     

    事前に直接親の口から、ある程度相続する財産の内容や親の意思を聞いておけば、あまり親の意思に逆らうような行動は他の兄弟の目もあって取れないものですからね!

     

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