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税務職員って脱税出来るの?実際の脱税事件を元に国税OBが解説します!

 
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秋山 清成
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少し前に、税務署員が500万円脱税したというニュースがありました。

内部の人間なら【明らかにバレる】というのが分かっていそうなのに、

なぜこの税務職員の方は脱税という行為を行ってしまったんでしょうか。

 

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国税には税務職員を監視する部署がある

結論を申しますと、国税には税務職員を監視する部署があります。
そこで、
・例えば借金があるとか、
・分不相応な生活をしているとか

こう言った、変な噂のある税務職員は日頃からチェックされていますから、それによって今回の不正がバレた訳ですね!

 

では、この件について詳しく説明していきます!

2019年8月9日の、時事ドットコムニュースの記事を元に事案の内容を説明しますと、

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080901003&g=soc

2019年08月09日17時53分
埼玉県内の税務署の50代男性職員が、所得税と贈与税計約500万円を脱税したとして、関東信越国税局は9日懲戒免職にした。いずれも修正申告などを行い全額納付したという。

同国税局によると、職員は2012~18年分の確定申告で、兼業していた太陽光発電で得た事業所得の経費を過大に計上するなどして 所得税209万円を免れ、農業の経費も水増しして所得税の還付金 約83万円を不正に受け取った。

また、15年に親族から贈与を受けた際も申告せず、贈与税207万円を納付しなかった。

このほか、07~15年に扶養手当約81万円を不正受給。勤務時間中に職場からスマートフォンなどで株取引を計244回行っていたことも判明した。

国税局から兼業許可を得て事業を行っていた、埼玉県内の税務署の50代男性職員が、
・所得税で209万円、
・所得税還付金 約83万円、
・贈与税で207万円、
・合計約500万円を脱税したとして、

関東信越国税局はこの職員を9日に懲戒免職にした。

この男性職員は既に、いずれの税目についても修正申告などを行い、全額納付している。

 

というモノでして・・・

まぁ恐らくこの職員は、最初の数回の脱税が直ぐにバレなかったもんですから、味を占めて何年も何年も脱税をくり返してしまったんでしょうね。

ちなみに、贈与税で207万円の脱税ということはですねえ 1,100万円-110万円=990万円で 祖父母や親からの贈与ですと「特例贈与」になって、税率も緩和されますから 990万円×30パーセントー90万円となり、税額は207万円ですから
この職員は、祖父母からか、親からか、1,100万円を貰ったのに、贈与税の申告をしていなかったことになります。

 

また、「還付金約83万円を不正に受け取っていた」となっていますが、
これは
・事業所得と農業所得について、経費を水増しすることによってですね、
・損失(赤字ですね)を出して、 
・この損失を、給与所得の源泉徴収額と損益通算をして、
・還付を受けていた。

 

というものですね。

この税務職員の年齢は50代となっていますので、入ったばかりの新人ではなくてベテラン職員ですね。
50代となりますと、課長クラスか係長クラスでしょう。

50代となりますと、中には署長・副署長クラスもいますけど、それなら「税務署の署長が・副署長が」って報道しますから、きっと違うんでしょう。

今回の件の様に、国から給料を貰っている警察・税務職員・学校の先生やらが問題を起こすと、大々的に新聞に載せてもらえます。

 

税務職員は全部で5万人くらい居て、このように問題を起こすのは極一部ではあるんですが・・・
新聞なんかに不正や非行などの記事が出ると・・・税務職員全員が悪い奴みたいに言われて、調査なんかに行くと、その記事をネタに嫌味を言われたりするんですよね。

税務職員が、調査先で窃盗をした事件があった後なんかは
「金庫の中を見せてください」なんて言うと、
「税務職員に見せると、何をされるか分からないから、見せられません!」
と拒否されることもあったりするんですね。

 

ほとぼりが冷めるまで、本当に、調査がやり難いんです。 

私は税理士になってから相続について取材を受けて、何度か週刊誌に載ったんですけど、
元同僚に「今週の週刊誌に載った」と言いましたら、
心配そうに「何やったんだ!」って言われましたね~。

話がそれたので「なぜバレたのか」と言うところの詳しい回答に戻りますけど、
この税務職員は、
「自分は税務職員だから税務調査を受けないだろう」
と奢った思いがまずあったんでしょうね。

税務職員が非行を起こすと、それを知った納税者が不満を持ちますよね。
そうなると「納税者の税金不払い」など、国税徴収上大きな影響を及ぼします。

 

そこで国税には「国税庁監察官室」という部署がありまして。
ここでは
・税務職員の素行や言動には日頃から監察官が目を光らせていて、
・職員に少しでも変な噂があれば直ぐに調査に入ります。

この事案では、この職員は給料の他に太陽光で儲かったお金や、親族から贈与も受けていて、裕福で生活に余裕があったでしょうから、
・高級車に乗ったり
・高いお店で飲み食いしたり、
・派手な生活をしていた可能性がありますね。

そうすると、周りの職員からも僻みや顰蹙を買いますので、税務署内部の職員から監察官室に「内部通報」があった可能性もあります。

何にしましても、
「税務職員だからと言って税務調査を受けない」
ということはありません!

私の税務職員時代の同僚で、この職員と同様に兼業の許可を受けていた人がいたんですけど、
「経費になるかどうか判定が難しいものは、一切経費に入れないようにしている」
と言っていました。

 

この職員は、一度だけではなく何年も脱税行為を行っていたようです。

最初はドキドキだったんでしょうが、一年目が何事もなく通り過ぎたので、だんだんとエスカレートしていったんでしょう。

「自分は税務職員である」という、驕りが招いた結果だと言えます。

今日は、「税務職員の脱税が、なぜバレたか』について、お話ししました。

 

 

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秋山 清成
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