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亡くなった夫の不動産を子供名義にしたら妻の肩身が狭くなるかも!?【相続登記】

 
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秋山 清成
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節約は必要な事ですが、場合によってはそれが仇になることがあります。

今回はそんなお話です。

 

ある日、当事務所に相談者の方(A子さん)から問い合わせがありました。

相談の概要はざっくりと以下の様なものです。

相談者は70歳前のご婦人(A子さん)で、2年ほど前にご主人を亡くされたとのことでした。

そして子供は、相談者と一緒に住んでいる長男と結婚して近くに住んでいる長女がいるとのことです。

ご主人が遺された財産は、

住んでいる家とその敷地で

預金はあまりなく

・生活費は長男夫婦が出しているが、何も出さないのは気が引けるから、少々の年金の中から月に5万円ほど出しているとのことでした。

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不動産登記の節約はできたのに…

具体的な相談内容としては、ご主人が亡くなられた後(2年前)、

ご主人が遺された財産(現在、相談者と長男夫婦及び孫と住んでいる家並びにその敷地)を、

〝誰の名義にするのか〟をA子さんと子供二人で話し合われたそうで、

その際にはA子さんの名義にする案も出たそうですが、彼女自身が

 

『順番から言って、次に亡くなるのは私だから、あなた(長男)名義にしておきなさい。』と言われたそうです。

長女もこれに同意して亡くなられたご主人の土地・建物は長男名義にしたということでした。

 

確かに、不動産登記料はかなりの費用を必要としますから馬鹿には出来ません。

このご家庭のように直接長男名義にする家庭も珍しくはないです。

 

一旦相談者の名義にしても、次に相続が発生すれば長男名義に書き換えるということを考えれば、結果は同じですから、

今回長男の名義にしておいた方が、

・不動産登記料が一回で済み

・かなりの金額を節約できる

と考えるのは当然といえば当然だと言えます。

 

しかし、誤算はこの事から始まりました。

 

相談者のA子さんが言われる事には、

『今から、主人が残してくれた土地・家を私の名義にすることは出来ませんか・・・。』という相談でした。

理由は、

『私には何も無いと思って、長男の嫁が事ある毎に私をないがしろにするんです。』

というものでした。

 

嫁からすれば、

・少ない年金収入しかない姑

・毎日々々三度の食事を用意しなければならない姑

・何かにつけ小言を言う姑

 

嫁姑の折り合いが良ければまだいいのですが、そうでなければ何の財産も無い姑など、嫁にとっては重荷同然なのです。

 

長男の妻として義父が遺してくれた家に住んでいる場合、その土地・家が姑の名義であったらどうでしょう?

手の平を返したような態度は取らないであろうと思われます。

 

極端な例ですが、土地・建物がA子さんの名義にさえなっていれば、

どうしても嫁の行動に我慢できない場合には、その土地と家を売却してそのお金で有料老人ホームに入るとかの選択肢は生まれてきますし、

長男の嫁も、あまりの態度を姑に取れば姑が腹に据えかねて家を売却することも考えられます。

 

そうすれば嫁も住む家が無くなる訳ですから、手の平を返したような態度は取らないであろうと思われます。

ただし、その住む家がA子さんの名義になっていなければ数少ないそのような選択肢さえも閉ざされるということになるのです。

 

節約も大事…でも、まずは自分が相続

ではA子さんは今からどうすれば良いのか?

その質問の回答ですが、今から長男名義の不動産をA子さんの名義に変えるには、

長男からの贈与〟によって名義を変更するしかありません。

 

ですが3年前に遡って相続登記の名義人が間違っていたとして、A子さんに不動産の名義を変更をしたら、

この贈与によって高額な贈与税が課税されるのです!

 

普通に考えて、高額の贈与税の発生と再度不動産登記料を必要とする行為に、長男さんが同意するはずもありませんよね・・・。

 

なので私はA子さんに対して、

『お気の毒ですが当該問題については、もうどうする事も出来ません・・・。』と回答しました。

 

最低限の財産はなるべく確保しておかれた方が賢明です

この相談で私は、「人は何も無い人には冷たい」という人間の心情の一端を垣間見た気がします。

それ以来、

『相続税は掛からないが、住んでいる土地・建物の名義はどうしておいた方が良いでしょうか?』

などの同様の相談があった場合には、誰と住んでおられるのかなどをお聞きして、ここに記載した例などを示した上で、

 

『不動産登記料くらいは少々高かっても節約せずに、まずはご自分の名義にしておかれた方が無難ですよ』

と答えるようにしました。

 

財産は持っていて邪魔になるものではありません!

相続税の節税対策などは勿論とても大切なことですが、人生にはいろいろあります。

 

なので〝不動産登記料の節約〟や〝相続税の断固節税〟と過度になり過ぎず、最低限の財産はなるべく確保しておかれた方が賢明です。

 

 

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